♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
夏の冷えが、冬の不調を呼ぶ?

中医学の養生の考え方のひとつに
冬病夏治というものがあります。
「冬病夏治」とは、
冬に悪化しやすい慢性疾患を、夏のうちに整えておこうという知恵です。
たとえば
冷え、ぜんそく、リウマチ、関節痛、しびれなど
寒さや陽気(エネルギー)不足が原因となる症状は、
夏の間に「陽気を養う」ことで好転が期待できるとされています。
🔹なぜ「冬の病を夏に治す」のか?
東洋医学では、季節の変化と身体の状態は密接に関係していると考えます。
• 冬は寒さで体が縮こまり、陽気が不足しがち
• 夏は自然界の陽気が最も旺盛な季節
つまり…
「体が自然に開き、陽気が高まる夏こそ、体質改善のチャンス!」
体のエネルギーが満ちやすいこの時期にこそ、
冬に備えた「予防的ケア」を行うのが理にかなっているのです。
夏は汗をかいているから大丈夫、と思いがちですが、
実は現代の生活では体が冷えやすい要素がたくさんあります。
• 冷たい飲み物やアイスの摂りすぎ
• 冷房の効いた室内で長時間過ごす
• 薄着やシャワーだけで済ませがち
これらが内臓(特に脾や胃)や手足の冷えにつながり、
陽気の消耗や気血の巡りの滞りを引き起こします。
その結果
食欲不振、下痢、手足のしびれ、腰痛、関節の痛みなど、
さまざまな不調が現れやすくなるのです。
🌻夏の養生ポイント
☀ 冷やしすぎない暮らしを心がける
☀ 温かい食事や、温性の食材を意識的にとる(生姜、ねぎ、味噌、羊肉など)
☀ 湯船につかる、腹巻きや薄手の羽織で冷え対策をする
☀ 朝や夕方の軽い運動で陽気を高める
そして、つらくなる前に、季節の力を借りて整えていく…
それが「冬病夏治」の知恵です。
暑い時期こそ心身を整えましょう⭐️
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「肩こり」と「ふくらはぎ」の意外な関係

肩こりに悩んでいる方はとても多いと思いますが
原因は姿勢の悪さや使いすぎなど様々ですが、実は 「ふくらはぎ」 に原因があることもあるのです。
「え?肩とふくらはぎってそんなに離れてるのに関係あるの?」
そう思われるかもしれませんが、実は深い繋がりがあるのです。
🔹ふくらはぎと肩こりをつなぐ“筋膜”の仕組み
私たちの身体は、筋膜という薄い膜によって全身の筋肉が包まれ、繋がれています。
この筋膜は足の裏から頭の先までつながっており、
• ふくらはぎ(下腿三頭筋)
• 太もも裏(ハムストリングス)
• 腰や背中(脊柱起立筋)
• 首〜頭(頭蓋筋膜)
と連動しているため、どこか一箇所が硬くなると、他の部分にまで影響が出てしまうのです。
特に背骨を支える「脊柱起立筋」が硬くなると、首の可動域が狭くなり、首や肩まわりの筋肉も硬直。
結果として 「肩こり」 につながってしまいます。
🔹ふくらはぎは「第2の心臓」
ふくらはぎは、重力で下にたまった血液を心臓へ押し戻す「ポンプ」のような役割を持っています。
この筋肉が硬くなると、血流が滞り、全身の循環が悪くなります。
• ふくらはぎがパンパンに張っている
• 触ると冷たい
• 硬くてしこりのような感触がある
こういった状態は、全身の機能低下のサインかもしれません。
🔹「トリガーポイント」による関連痛
さらに、筋肉のコリや緊張が引き起こす「トリガーポイント」は、
• その場所以外にも痛みを飛ばす(関連痛)
• 頭痛、めまい、生理痛、動悸などの 不定愁訴 にもつながることがある
と言われています。
トリガーポイントができる原因は「動かさなすぎ(不動)」と「使いすぎ」。
長時間の同じ姿勢や筋肉の酷使が影響します。
🔹足のサインに要注意
• 足がパンパンに張る
• 足が重だるい
• 足がつりやすい
• スネ(前側)が疲れやすい
こんな症状がある方は、ふくらはぎのケアがとても大切。
肩こりの根本改善につながることもあります。
というわけで
足を緩めないと
上半身も緩まないということもあるため
足は疲れていないと感じていても
緩めてあげることをオススメします。
お身体の不調、ふくらはぎから見直してみませんか?
お気軽にご相談ください◡̈
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自律神経の乱れ、イライラ…【肝】の乱れかも?

気温が高い日が続きますが、外と室内の温度差や、夏の疲れ、気づかぬうちにたまったストレスによって、自律神経のバランスが乱れやすい時期でもあります。
こんな不調、ありませんか?
• 寝つきが悪い・眠りが浅い
• 朝から疲れている・だるさが抜けない
• イライラしやすく気持ちが不安定
• 肩こり、腰痛、背中が張る
• 呼吸が浅く、息苦しさを感じる
• 目の乾きやショボショボ感
• 足がつりやすい
こうしたサインがいくつも当てはまるなら、もしかすると「肝(かん)」の経絡の巡りが低下しているのかもしれません。
東洋医学でいう「肝」は、西洋医学の“肝臓”とは少し概念が異なります。
血液や体液、栄養を全身に巡らせ、精神の安定を保ち、自律神経の調整も担う大切な役割を果たしています。
特に「肝」はストレスの影響を受けやすい臓器。
精神的なことだけでなく、気候や環境の変化、過労、目の酷使、夜更かし…こうした“日常の小さなストレス”の積み重ねでも、肝は疲れてしまうのです。
「五労(ごろう)」とは?
東洋医学には、五臓に負担をかける“過剰な行動”を示す「五労」という考え方があります。
• 久行(動きすぎる)→肝を傷つける
• 久視(目を使いすぎる)→心を傷つける
• 久坐(座りすぎる)→脾を傷つける
• 久臥(寝すぎる)→肺を傷つける
• 久立(立ちっぱなし)→腎を傷つける
「久行(きゅうこう)」とは、常に頭も体も動き続けていて、ゆったりと休むことができない状態を指します。
肝は、そんな“せかせかした心と体の疲労”にとても敏感です。
「肝」を整える食養生
ストレスを感じやすい方や、この時期に不調が出やすい方には、次のような食材がおすすめです。
● 肝の働きを助けるもの
ねぎ、空心菜、紫蘇、しょうが、ミント、なつめ など
→ 巡りを良くして、気血の流れをサポート。
● 熱や炎症を鎮めるもの
セロリ、トマト、菊花、ハマグリ、アワビ、ゴーヤ など
→ 肝にこもった熱をクールダウン。
また、東洋医学では「酸味」は肝の働きを整える味とも言われています。
梅干しや酢の物、柑橘類なども、適量であれば肝に良い作用が期待できます。
反対に、脂っこいものや揚げ物、アルコールの摂りすぎは、肝を過剰に働かせてしまうため注意が必要です。
「肝」をいたわる生活のヒント
• ゆっくり深呼吸をする時間を持つ
• 夜ふかしをせず、しっかり睡眠をとる
• デジタルデトックスで目を休める
• 湯船に浸かり、副交感神経を優位に
• ストレッチや軽い運動で巡りを促す
この夏を健やかに過ごすためにも、
必要なのは、がんばることではなく、“ゆるめて、整えること”かもしれません。
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【土用】とは

「土用の丑の日=夏のうなぎ」で知られる“土用”ですが、
実は…土用は年に4回あり
立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間、季節の節目にあたる時期です。
今年は今日から土用期間に入ります。
この土用は、
季節と季節の“橋渡し”のような期間で
一つの季節を静かに終わらせ、次の季節に心と体を整えていく準備のときとされます。
昔の人は季節の変わり目は体調を崩しやすいから、しっかり労わろうということを自然の原理として知っていました。
土は命を育み、命が還る場所と言われ
そんな「土」の力が働くのが、土用であり
東洋医学では「土=脾(ひ)」と関係があり、
“脾”は消化・吸収などを担う、胃腸を含む消化器官全体を意味します。
つまり、胃腸が疲れやすいタイミングでもあります。
季節の疲れが出やすい時期は
まずはリズムを整えることが大切です。
また土は「変化と調整」の象徴。
終わりと始まりのはざまで
次の季節へと移ろい
土用は、私たちの体と心にも“変わり目”が訪れるタイミングです。
調子が崩れやすいこの時期は、
無理をせず、自分を整える「養生」の時間として大切に過ごしたいですね。
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整体観念

整体観念という言葉があります。
ここでいう「整体」とはマッサージのような「整体施術」のことではありませんが
私が仕事でも自分の人生においても大切にしている概念です。
簡単に言うと
人間の体と心を「ひとつのまとまり(=整体)」として捉え
「木ではなく森を見る」とも言われます。
つまり「すべてはつながっている」という視点で心や体の状態をまるごと観察するという考え方です。
「臓器」「器官」「感情」「季節」「生活習慣」など、一見バラバラに見えるものを総合的に診るのです。
また昼は「陽」、夜は「陰」と考え
活動(陽)と休息(陰)のバランスを大切にしています。
これは「天人相応(てんじんそうおう)」という
自然界のリズムと人間のリズムは、つながり合っているというものです。
私たちも自然の一部であり
昼にしっかり活動し、夜はしっかり休む
そんな自然の流れに沿った暮らしが、本来のリズムでもあるのです。
この流れに逆らって生活を続けていると、心や体のバランスが崩れ
不調の原因になってしまうこともあります。
また不規則な食事は、消化吸収をつかさどる「脾(ひ)」の働きを弱め、
体を支えるための土台の力=筋肉や骨を養う力もダウンさせてしまいます。
すると体だけでなく心の余裕も失われ
ストレスが抜けず、イライラしたり、眠れなくなったり…
そんな悪循環の背景には、内臓の疲れが隠れている場合があるのです。
もしかしたら、不調は「気のせい」でも「根性のせい」でもなく
体のどこかとの “つながり” が、少しだけ乱れているだけなのかもしれません。
忙しい毎日こそ、少し立ち止まって
「自然のリズムと自分のリズムが合っているかな?」
と見つめ直してみるのも、心身の整え方のひとつです。
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