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自律神経の乱れ、イライラ…【肝】の乱れかも?

気温が高い日が続きますが、外と室内の温度差や、夏の疲れ、気づかぬうちにたまったストレスによって、自律神経のバランスが乱れやすい時期でもあります。
こんな不調、ありませんか?
• 寝つきが悪い・眠りが浅い
• 朝から疲れている・だるさが抜けない
• イライラしやすく気持ちが不安定
• 肩こり、腰痛、背中が張る
• 呼吸が浅く、息苦しさを感じる
• 目の乾きやショボショボ感
• 足がつりやすい
こうしたサインがいくつも当てはまるなら、もしかすると「肝(かん)」の経絡の巡りが低下しているのかもしれません。
東洋医学でいう「肝」は、西洋医学の“肝臓”とは少し概念が異なります。
血液や体液、栄養を全身に巡らせ、精神の安定を保ち、自律神経の調整も担う大切な役割を果たしています。
特に「肝」はストレスの影響を受けやすい臓器。
精神的なことだけでなく、気候や環境の変化、過労、目の酷使、夜更かし…こうした“日常の小さなストレス”の積み重ねでも、肝は疲れてしまうのです。
「五労(ごろう)」とは?
東洋医学には、五臓に負担をかける“過剰な行動”を示す「五労」という考え方があります。
• 久行(動きすぎる)→肝を傷つける
• 久視(目を使いすぎる)→心を傷つける
• 久坐(座りすぎる)→脾を傷つける
• 久臥(寝すぎる)→肺を傷つける
• 久立(立ちっぱなし)→腎を傷つける
「久行(きゅうこう)」とは、常に頭も体も動き続けていて、ゆったりと休むことができない状態を指します。
肝は、そんな“せかせかした心と体の疲労”にとても敏感です。
「肝」を整える食養生
ストレスを感じやすい方や、この時期に不調が出やすい方には、次のような食材がおすすめです。
● 肝の働きを助けるもの
ねぎ、空心菜、紫蘇、しょうが、ミント、なつめ など
→ 巡りを良くして、気血の流れをサポート。
● 熱や炎症を鎮めるもの
セロリ、トマト、菊花、ハマグリ、アワビ、ゴーヤ など
→ 肝にこもった熱をクールダウン。
また、東洋医学では「酸味」は肝の働きを整える味とも言われています。
梅干しや酢の物、柑橘類なども、適量であれば肝に良い作用が期待できます。
反対に、脂っこいものや揚げ物、アルコールの摂りすぎは、肝を過剰に働かせてしまうため注意が必要です。
「肝」をいたわる生活のヒント
• ゆっくり深呼吸をする時間を持つ
• 夜ふかしをせず、しっかり睡眠をとる
• デジタルデトックスで目を休める
• 湯船に浸かり、副交感神経を優位に
• ストレッチや軽い運動で巡りを促す
この夏を健やかに過ごすためにも、
必要なのは、がんばることではなく、“ゆるめて、整えること”かもしれません。
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