♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
夏の心の持ち方
昨日の「心静自然涼」の続きです。
東洋医学では夏は「心」(しん)の負担を減らしてあげたい季節と言われます。
まず、ここで言う"心"は西洋医学的な心臓の働きだけでなく、心には5つの神(神・魄・魂・意・志)をまとめ、意識と精神をつかさどる神志が存在するので
血を全身に循環させるポンプのような役目と、精神や意識、思考をコントロールする2つの働きがあります。
夏は身体の機能が一年で最も活動的になりますが
活動的になるということは
身体の臓器が活発に動くということでもあります。
その中心的役割を担っているのは心臓です。
活動するということは、それだけ身体全体にたくさんの血液を送らないといけないので
心臓が頑張って動かないといけないわけです。
だから、夏はなるべく心臓の負担を減らしてあげた方が良いのです。
心臓さんの負担になることは
焦り、不安、イライラ、ハラハラ…
そして、頭がカーっとなることや
心臓がバックバクするそんな感情です。
ギリギリ間に合う電車へ無理に駆け込む、遅刻しそうで走る、急いで食べてすぐ動くなどの行動も心(しん)へ負担をかけます。
1712年に書かれた「養生訓」という本があり江戸時代の健康で長生きするためのバイブルだっそうですが
現在も昔もその考え方や精神は変わらないとされます。
養生訓にある夏の過ごし方として
~ 気を養う法 ~
心を静かにして騒がしくせず、ゆったりとしてせまらず、気を和かにして荒くせず、言葉を少なくして声を高くせず、大笑いせず、いつも心を喜ばせてむやみに不平をいって怒らず、悲しみを少なくし、どうすることもできない失敗をくやまず、過失があれば一度は自分をとがめて二度とくやまず、ただ天命にしたがって心配しないこと、これらは心気を養う方法である。「養生訓」より
つまり
夏は焦らない、慌てない、怒らない
その季節の疲れは、その時でなく
次の季節やその次の季節に現れます。
暑いからこそ、体も心も穏やかに過ごすよう
心がげしましょう。