♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
秒速5センチメートルでリラックス
触れるという感覚である「触覚」には、様々な種類があります。
質感を識別したり、動きを感知したり、
温度や痛みを感知したり...
全身を覆う皮膚には、外界の刺激から身体の内部を守るだけでなく、何かが触れたときに反応する感覚器としての役割があります。
これを “皮膚感覚”あるいは“表在感覚”といい
そして、この皮膚感覚は、触覚や痛覚、温度覚などから成り立っています。
近年、「C触覚線維」という神経が発見され、
毛根にからみつくように線維が伸びており、皮膚表面をさするときに生じる毛の振動を感知し、刺激を脳に伝える役割があります。
そのため触覚によって快や不快、安心感や嫌悪感といった感情を喚起させるという不思議な特徴を持ちます。
そして、脳をリラックスさせる働きを持ちます。
触覚のC繊維が使われると、脳の意識や感情に関係する、脳の島皮質が活発になります。
また、副交感神経が活性化しリラックス反応が得られます。
このC繊維を使う条件は、
「柔らかいこととゆっくりであること」
柔らかい素材に触れていると、C繊維が使われます。
手触りのよいものに触れていると、気持ちがリラックスする、というのは経験したことがあると思いまが
神経には、髄鞘(ずいしょう)と呼ばれる、
電線を包み込む層があるものとないものがあります。
髄鞘がある神経は有髄繊維、
ない神経は無髄繊維といいます。
髄鞘があると、神経は情報の伝達が飛躍的に速くなるので、有髄繊維は情報を速く伝え、
無髄繊維はゆっくり伝えます。
C繊維は無髄繊維です。
情報をゆっくり伝えるので、
ゆっくりとした刺激によって使われます。
ゆっくりとは、具体的には秒速5cmくらい
さらにC繊維が使われると、信頼や愛情をつくるオキシトシンも分泌され
オキシトシンは、脳内ではセロトニンを活性化します。セロトニンは、不安や緊張を緩和し、脳の働きを安定させます。
つまりゆっくり触れる、触れられることによる皮膚への刺激は、手の密着や圧迫、手の温かさ、触れられている位置、なでる速度などが、神経の働きをとおして脳に伝わり、自律神経系、内分泌系、免疫系に影響を及ぼし全身に作用します。
そして、その刺激を心地よいと感じることによって、不安の緩和、孤独からの解放、安心感の獲得、自尊心の回復など、情動面によい影響をもたらすそうです。
ちょっと疲れているとき、
秒速5cm
ご自分の腕を撫でて試してみてください◟̆◞̆
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