♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
【香り】の不思議なチカラ…嗅覚と脳の関係
昨日はアロマの不眠への効果に少し触れましたが
深堀りしたいと思います。
いわゆる五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が受ける感覚刺激(香り、光や音など)の知覚情報は感覚器からそれぞれ固有な神経伝達路を通って脳に送られますが
中でも嗅覚は匂い物質が鼻腔の奥にある嗅細胞を刺激することで生じ、嗅細胞からの情報は最終的に鼻の真上にある前頭葉の眼窩(がんか)前頭皮質に送られて「匂い(臭い、香り)」として知覚されます。
嗅覚の経路の大きな特徴は、
嗅細胞から眼窩前頭皮質に至る途中で
情動調節に関わる扁桃体や、自律神経やホルモン調節に関わる視床下部を通過することです。
これらの脳の部位は睡眠の調節にも深く関わっていて
睡眠不足や不眠症では扁桃体が過剰に活動して不安感が増したり、交感神経が活発になって心拍や血圧が上がるなどの心身のアンバランスが起こるのです。
そしてもうひとつのポイントは眼窩前頭皮質
ここは匂いを感知、理解するだけでなく、意思決定、報酬や罰の判断(損得勘定)、食欲、学習、記憶などの脳活動に関わっていて
この眼窩前頭皮質が傷つくと、衝動的な行為、ギャンブル、飲酒などの欲求が抑えきれなくなったり
感情や行動面での異常が生じるようになるんだとか。
このように嗅覚の刺激は感情や行動に深く関わる脳部位に直接リンクし、他の感覚刺激にはみられない大きな特徴です。
匂いを嗅いだ瞬間に「記憶」と「好き嫌いや喜怒哀楽の感情」がよみがえるという不思議なメカニズムもあります。
このように匂いと脳が結びつく仕組みは「プルースト効果」と呼ばれて
フランスの古い本の中の「マドレーヌが焼けた匂いとともに昔の記憶が甦る」という一節から名づけられた言葉だそう。
毎日、好きな香りや落ち着く香りを嗅いでいれば…
不眠だけでなく、リラックスしたり
やる気が出たり脳にとって良い効果がたくさん
あるはずです。
私もお香やアロマなどの香りが大好きです。
最近は密かに「せんねん灸」にハマっていて笑
温かいだけでなく、なんか落ち着くな…と思っていたら、お灸のもぐさにはチネオールという物質に鎮痛効果やリラックス効果があるそう。
この時期、金木犀の香りがすると
どこか懐かしい気持ちになるのは私だけでしょうか。
忙しい、ストレスフルな生活の中に
香りを取り入れてみることもオススメです。
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