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食後の眠気の正体…グルコーススパイクとは?
先日の記事で反響が多かった「砂糖依存」の話。
https://izumi-kanade.com/info/3316771
甘いものに限らず、食後に急激な眠気に襲われたり、ダルくなる経験があるかもしれません。
それは血糖値が関係しています。
🔹血糖値の急上昇降下
血糖値の急上昇急降下はグルコーススパイク(血糖値スパイク)と呼ばれています。
空腹時に砂糖入りの甘いものやパンなどをいきなり食べると、血糖値が急上昇します。
血糖値が高い状態になると、一時的には集中力が増したりいい気分になったりします。
しかしその継続時間はわずか30分ほどしかありません。
血糖値が急上昇すると膵臓からインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下します。
この状態をグラフにするとトゲ(スパイク)のように見えることから、
グルコース(血糖値)スパイクと呼ばれています。
血糖値が上がり始めて30分程度は脳に10分な栄養素(ブドウ糖)が届けられますが、
その後インスリンの働きで脳よりも貯蓄のためブドウ糖を脂肪に変え他の細胞へと送られてしまい、脳への充分な供給ができなくなってしまいます。
この時、グルコーススパイクを起こすと身体に脂肪が付きやすくなり
そして血糖値が急降下した後の脳ではエネルギー源(ブドウ糖)が充分補給されないため、集中力が落ち頭がボーッとしてパフォーマンスが下がります。
体は低血糖になると眠気や体のだるさ、イライラ、頭痛などを感じますが
怖いのは、血糖値スパイクを繰り返していると膵臓が正常に働かなくなり、必要以上に血糖値を下げてしまい、鬱のような症状が起き、低血糖の症状から心療内科などでうつ病や自律神経失調症と診断されてしまうケースがあるそうです。
🔹血糖値の急降下による心の変化
血糖値が急激に下がると普段は気きならないことに不安を感じて落ち込みやすくなったり、
身体は命の危機を感じ今度は腎臓の上にある「副腎」からアドレナリンというホルモンが分泌されます。
アドレナリンは交感神経を刺激して緊張感やストレスレベルが上昇し、ドーパミンの分泌量まで増加します。
アドレナリン、ドーパミンは気分が高揚する作用を持つ反面、
共感性が低くなるためイライラしたり、
自分に対してイライラして自己否定感が強くなることもあります。
そしてドーパミンは脳の報酬系を刺激するため、中毒性さえあると言われています。
カロリーを気にする方が多いですが
気を付けたいのは血糖値。
🔹グルコーススパイクを避けるためには
・ロカボを意識する
こだわるべきはカロリーではなく糖質。
おすすめは、緩やかな糖質制限食「ロカボ」で、1食にとる糖質量を20~40g、間食の10gと合わせて1日の糖質量を70~130gとしています。
・食べる順番を変える
ご飯やパンは先に食べずに、おかずや野菜などから食べ、糖質類は最後に食べます。
・缶コーヒー、ジュースに注意
この時期気を付けたいのが清涼飲料水。相当の量の砂糖が入っています。なるべく無糖のものや水で水分補給を。
🍀血糖値を急激にあげない裏技🍀
食前にお酢を
食前に酢を取ると、糖の吸収が穏やかになります。ブドウ糖は小腸で吸収され、血糖値が上昇するのですが、食前に酢を取ることで、胃腸のぜん動運動が抑えられ、炭水化物の消化スピードを遅らせることができ、消化物がゆっくり小腸に移動するので、血糖値が急激に上昇しないのです。
酢の物やもずく酢などを一品加えたり、
りんご酢などを飲むようにするのも効果的です。
ランチの後に急激に眠くなったり、怠さが取れない方は、血糖値の昇降が激しくなっているかもしれません。
カロリーだけでなく血糖値も意識してみてくださいね。
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