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脳脊髄液の働きと脳脊髄液とは
人間の身体の働きを支配しているのは脳。
脳が正常に機能することはとても大切です。
そしてあまり聞き慣れない言葉ですが
その脳の周りを覆っている液体を
「脳脊髄液」といいます。
脳脊髄液は、栄養を運んだり脳神経の調子を整えたりと、体の健康状態を司っていると言っても過言ではないのです。
脳の内部や、脳と頭蓋骨のすき間を流れている透明な液体で、なんとその正体は、私達の体中を流れている血液が濾過されたものなのです。
脳脊髄液の役割とは?
1.脳と脳神経の保護
頭蓋骨と脳の内部にくまなく満たされ、クッションや緩衝材のような役割を果たしており、このおかげで、私たちは脳に多少の衝撃を受けても耐えられるのです。
2.脳に栄養を補給し、老廃物を排出する
血液が全身を巡って、体中に栄養を届け老廃物を排出するように、脳脊髄液も同じような役割を果たします。
このように、脳にとって非常に重要な役割を果たす脳脊髄液。
重要なだけに、脳脊髄液の流れが悪くなると、体には様々な不調が出てきてしまいます。
実は血液もリンパ液もそして脳脊髄液も体内を巡り循環することで意味を成します。
つまり、流れが滞ってしまうと、それはそのまま体の様々な不調に繋がっていくのです。
具体的に脳脊髄液の流れが滞ると体にはどんな不調が起こるのでしょうか?
1.身体がかたくなる
脳脊髄液の流れが滞ると、背骨に通っている脊髄の流れも悪くなり、筋肉が硬直しやすくなります。その結果、体の柔軟性がなくなります。
2.風邪などをひきやすくなる
自律神経のはたらきを乱し、また、老廃物を体外に排出する作用が乱れてしまうので、免疫力が低下します。
3.頭痛
脳脊髄液の流れが滞ることは、脳内を圧迫することにもなります。
そのため、頭痛を起こしやすくなります。
4.自律神経失調症
自律神経の乱れを引き起こし、動悸・息切れや不眠症、耳鳴り、低体温や手足などの痺れといった様々な症状があります。
脳脊髄液の流れが悪くなる原因は
「頭蓋骨のズレ」と言われています
頭蓋骨は15種類の骨が22個組み合わさり構成されています。
その空間の中に脳が収まり、それぞれの骨の間には関節があり、ごくわずかですが動いています。
健康な状態であれば、頭蓋骨は全体に均一に膨らんだり、縮んだりを繰り返していますが
何らかのズレや隙間が出来たり、頭蓋骨が広がって肥大し頭皮が引っ張られて血管が圧迫するなど影響を及ぼしてしまうのです。
頭蓋骨のズレの原因は
・足を組む
・噛み癖(左右どちらかで噛む)
・荷物を同じ手で持つ
・頬杖をつく
・横向きで寝る
脳は体のすべての器官の「司令塔」的存在です。脳脊髄液が保護している神経だけでなく、肺などの呼吸器官や、胃腸などの消化器官、心臓、目や耳などの知覚器官、生殖器官や泌尿器まで、体中の各箇所の健康状態に少なからず影響を与えます。
脳脊髄液の巡りを良くするには?
まずは頭の筋肉の硬さをとること。
ヘッドマッサージなどで緊張を緩めることにより、頭蓋骨のズレも調整されます。
そして血液とリンパ液の巡りを良くすることも重要なのです。
血液とリンパの流れを良くするにはオイルマッサージなどが有効だとされています。
脳脊髄液の巡りが整うと自然治癒力が高まり、自律神経が整い、副交感神経が働いリラックスもできます。
頭痛や不眠など気になる方は
ちょっと頭を触ってみて硬くなっている場合は
脳脊髄液の巡りが悪くなっているかもしれません。
足を組む、寝る姿勢など日頃のクセを少し意識し、頭の緊張を取るとこを意識してみてくださいね☺️
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