♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
「張る」とき、見直したい心と体のバランス

背中や足、お腹が張る、こめかみが張ったように痛む…
このような「張る」という表現には、「パンパンに膨らむ」「膨張する」といった感覚があります。
東洋医学では、この「張る」という症状は「気滞(きたい)」があると判断します。
気滞とは、文字通り「気(エネルギー)の滞り」のことです。
元気ややる気など、生きるエネルギーの源である「気」が、心身を正しく巡っていない状態を指します。
気滞は、血や水の流れを妨げたり、臓器や組織の機能低下を引き起こすことがあり、体にさまざまな不調をもたらす原因となります。
気滞を引き起こす原因はさまざまですが、主なものとしてストレスやイライラがあります。
また、日常生活で特に意識していなくても、几帳面だったり気を遣う性格の方や、常に時間に追われて忙しく、脳がオンの状態で休めていない方なども、自覚のないまま気滞を生じていることがあります。
そのほか、食べ過ぎや気候の変化、外傷なども気滞の原因になることがあります。
たとえば、「イライラするとつい食べてしまう」
これも気滞の代表的な症状のひとつです。
では、なぜイライラすると食べてしまうのでしょうか。
満腹感を得ると、副交感神経が優位になります。
副交感神経は本来、リラックスしたときに働く自律神経です。
つまり、満腹によって脳は「リラックスした」と錯覚するのです。
食べることは、手っ取り早くリラックス感を得るための手段になります。
ストレスによって交感神経が優位になったとき、食べることで得られるリラックス感が、体をストレスから守ろうとしているのです。
そしてこの仕組みを一度経験すると、ストレスを感じるたびに「食べて安心しよう」としてしまう習慣ができてしまいます。
もし自覚がある場合は、
「思っている以上にストレスを感じているのかも」
「自分の体は無理をしているのかも」
と、まずは自分の状態に気づくことが大切です。
本当に体が求めているのは「食べ物」ではなく、
その先にある「リラックス」なのです。
リラックスすることが、気を巡らせることにつながります。
とはいえ、「それができたら苦労しないよ…」というのが正直なところかもしれません。
気分転換が上手な人もいれば、なかなかうまくできない人もいます。
だからこそ、「自分にとってのリラックス法を見つける」ことは、今の時代、そしてこれからを生きていくうえでとても大切なことです。
「気分転換する気力がない…」というときは、まずはほんの小さなことでも、
いつもと違うことをしてみたり、普段行かない場所に行ってみるのがおすすめです。
また、体を動かしたり、ストレッチやヨガ、マッサージなどで血や水の巡りをよくすることも、滞った「気」を巡らせるサポートになります。
ご予約はこちらから⬇️