♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ

2025 / 07 / 11  05:31

「張る」とき、見直したい心と体のバランス

	「張る」とき、見直したい心と体のバランス

背中や足、お腹が張る、こめかみが張ったように痛む…

このような「張る」という表現には、「パンパンに膨らむ」「膨張する」といった感覚があります。

 

東洋医学では、この「張る」という症状は「気滞(きたい)」があると判断します。

 

気滞とは、文字通り「気(エネルギー)の滞り」のことです。

元気ややる気など、生きるエネルギーの源である「気」が、心身を正しく巡っていない状態を指します。

 

気滞は、血や水の流れを妨げたり、臓器や組織の機能低下を引き起こすことがあり、体にさまざまな不調をもたらす原因となります。

 

気滞を引き起こす原因はさまざまですが、主なものとしてストレスやイライラがあります。

また、日常生活で特に意識していなくても、几帳面だったり気を遣う性格の方や、常に時間に追われて忙しく、脳がオンの状態で休めていない方なども、自覚のないまま気滞を生じていることがあります。

 

そのほか、食べ過ぎや気候の変化、外傷なども気滞の原因になることがあります。

 

たとえば、「イライラするとつい食べてしまう」

これも気滞の代表的な症状のひとつです。

 

では、なぜイライラすると食べてしまうのでしょうか。

 

満腹感を得ると、副交感神経が優位になります。

副交感神経は本来、リラックスしたときに働く自律神経です。

つまり、満腹によって脳は「リラックスした」と錯覚するのです。

 

食べることは、手っ取り早くリラックス感を得るための手段になります。

ストレスによって交感神経が優位になったとき、食べることで得られるリラックス感が、体をストレスから守ろうとしているのです。

 

そしてこの仕組みを一度経験すると、ストレスを感じるたびに「食べて安心しよう」としてしまう習慣ができてしまいます。

 

もし自覚がある場合は、

「思っている以上にストレスを感じているのかも」

「自分の体は無理をしているのかも」

と、まずは自分の状態に気づくことが大切です。

 

本当に体が求めているのは「食べ物」ではなく、

その先にある「リラックス」なのです。

 

リラックスすることが、気を巡らせることにつながります。

 

とはいえ、「それができたら苦労しないよ…」というのが正直なところかもしれません。

 

気分転換が上手な人もいれば、なかなかうまくできない人もいます。

だからこそ、「自分にとってのリラックス法を見つける」ことは、今の時代、そしてこれからを生きていくうえでとても大切なことです。

 

「気分転換する気力がない…」というときは、まずはほんの小さなことでも、

いつもと違うことをしてみたり、普段行かない場所に行ってみるのがおすすめです。

 

また、体を動かしたり、ストレッチやヨガ、マッサージなどで血や水の巡りをよくすることも、滞った「気」を巡らせるサポートになります。

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