♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
痛みの記憶
今日は痛みに関する、ちょっと深い話です。
肩、首や腰が痛い…
という感覚、不快ですよね>_<
最終的に、痛みを感じるのは体ではなく脳です。
だから究極な話、脳がなければ痛みもありません。
脳は、神経を通じて体の感覚情報を受け取っていますが素直に受け取っているだけではなく
スピーカーのように、感覚を増幅したり、減衰させたりしてしまいます。
まず、痛みというのは注目したり、ネガティブな感情になると増大するという報告があります。
皮肉にも「痛い、痛い」と痛みが最大の関心事だと、脳は「そんなに痛みに興味があるなら、痛くしてやろう」といわんばかりの振る舞いをするのです。
これをく「痛みの記憶」といい、正確には中枢性感作と呼ばれます。
例えると暗記テストの勉強。
一夜漬けなどで覚えても数日経つと忘れてしまうものですが、何度も繰り返し覚えると記憶が定着し、長期間に渡って記憶を保持できるようになります。
スポーツなどでも同じ動作を繰り返し練習することで、意識しなくても一連の動作をスムーズに行うことができるようになります。
痛みの領域でもこれらと同じことが起こり
痛み刺激が長期間続くと、その刺激がより効率的に伝わり、痛みに敏感になったり、もともとの痛み刺激がなくなっているにも関わらず脳が痛みを感じるようになってしまうのです。
すると痛みの原因がなくなった後にも「痛い」と感じるようになってしまうのだとか…
そして「痛みの記憶」に関係するのは"情動"です。
情動とは、快感や不快感といった感情で
痛くて辛い、痛くて悲しい、という情動を伴った痛みは、より記憶されやすい刺激といえます。
そして、その時と同じシチュエーションや感情になった時に脳が勘違いして、痛みの記憶を呼び戻してしまいます。
これが痛みが慢性化する仕組みで
逆に言うと(その人にとって)好ましいシチュエーションだと痛みを感じにくくなるのがポイントです。
旅行中は痛みが気にならない…というのもよくある話ですが、意識的に、痛み以外のことに意識を向けることも大切なのです。
滅入った気分、不安な気持ちは痛みを敏感にし、
楽しい気分、安心感は痛みを鈍感にさせます。
皆様はどんな行動をとれば、
楽しい気分、安心感を得られるでしょうか。
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