♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ
【痛み】を感じやすい人と感じにくい人
昨日に引き続き、【痛み】について
実は、痛いと感じる感覚は人によって全く違うものなのです。
同じ種類、同じ強度の刺激でも、
痛いと感じる人もいれば、痛くないと感じる人もいるということです。
この痛みの感じ方の違いを痛みの閾値(いきち)と言い
痛みの閾値が高ければ痛みを感じにくく、
痛みの閾値が低ければ痛みを感じやすいとされています。
どちらが良いとか悪いわけではありませんが
この違いはどこから生じるのか?という話です。
そのひとつとして
「過去に大きな怪我をした」
「子供の頃注射などて痛くて怖い思いをしたことがある」
「痛みによるトラウマがある」
などがあると「痛みに敏感」になりやすいそうです。
逆にあまり怪我や痛みに無縁だった方は「痛みに鈍感」になりやすい傾向に。
これも「脳」が関係していて、もともと「痛み」自体は体の「痛覚受容体」が感じ取り「脊髄」を通って「脳」に送られますが、繰り返したり、とても痛い思いをしたりするとその「痛み」を脳が覚えてしまいます。
すると怪我をしたり、同じシチュエーションになると「過去に起こした痛み」をフィードバック、ループさせてしまい、余計に「痛みを増幅」させるんだとか。
そして
不安や恐怖といったネガティブな感情は
痛みを感じやすくすることも分かっています。
痛みは感情と密接な関係があり、
痛みを感じやすい人は“痛い!”と感じると同時に
嫌だなという感情をたくさん味わうので
痛みに対してネガティブなイメージをもってしまいます。
そこからくる不安や恐怖というものが、
さらに痛みの閾値を下げ、より痛みに敏感になっていくというスパイラルが生まれます。
さらに…
脳というのは不思議なもので、「痛い、痛い」と思って痛みに集中すればするほど、より痛みを感じやすくなります。
例えば肩が凝っていると感じても楽しみな予定が入っていたり、好きなことに没頭しているときは
忘れている…なんてことがあるかもしれません。
【痛み】というものは、本人にしか辛さがわからないこともありますし、
奥が深いです。
もちろん、痛みはない方が良いのですが
①体の異常を知らせるサイン
②何らかの気持ち(感情)を伝えるサイン
であり、身体を守る上でとても大切な機能でもあるのです。
だからこそ、大きな痛みになる前に
ちょっとした違和感を早めに気づき、ケアしてあげることも大切です。
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