♪明日がちょっと良くなる♪かもしれないブログ

2019 / 05 / 22  07:53

触覚と健康の関係

五感のひとつの「触覚

 

この触覚と健康は深いつながりがあります。

赤ちゃんやペットが撫でられると安心するように、大人にもこの感覚はとても大切な感覚です。

 

 

 

「快」の感情を生む特殊な神経

不安や緊張を感じたとき、なでられて気持ちが落ち着いた経験は、誰にでもあると思います。

また、ひとりでいて心細いときに、無意識のうちに身体をさすっていたりします。

 

近年の研究により、肌をなでることが、脳や自律神経にどのような効果をもたらすかということが明らかになっています。

 

皮膚は「第二の脳」ともいわれ、触覚や温度感覚など、さまざまな刺激を感知して脳に伝える、人体最大の感覚器官です。

 

触覚を感知する神経の末端には、「受容器」という器官あり、受容器が刺激を受け取り、それを脳に伝えています。

 

そしめ受容器を持たずに刺激を受け取っている、C触覚線維という

特殊な神経が発見されました。

 

このC触覚繊維は、手のひらの足の裏以外の全ての皮膚状に存在し、「感情を呼び起こす感覚」に関わっているのです。

 

 

具体的には、脳の呼吸や血圧など生命活動の根幹を司る「脳幹」

自律神経やホルモンの調節を司る「視床下部」、

感情に関わる「扁桃体」、

情動に関わる「島皮質」などに、C触覚線維から情報が伝えられます。

 

これにより、肌に触れられたことに対する、「気持ちいい」「気持ち悪い」という快・不快の感情が生まれます。

「触れられているのは自分だ」という自己意識や、相手への愛着や信頼感も、同時に形成されます。

 

C触覚線維をなでると自律神経が整う

C触覚線維には、「ゆっくりと動く刺激にだけ反応する」という特徴があります。

 

 

C触覚線維が刺激されることで生じる、「心地よい」という快の感情には、自律神経のバランスを整える効果があることがわかっています。

 

またC触覚線維への刺激は脳の視床下部に伝わるため、ストレスが打ち消されて、その後のストレスを弱めてくれる効果があります。

 

前腕にはC触覚線維が集中している

C触覚線維は前腕に多く存在しているので、乱れた自律神経を整えたり、ストレスを癒したりするときは、前腕をなでると良いと言われています。

 

さらに、海外での最新の面白い研究結果があり、

それは【触れる人の意図の有無で、伝わるメッセージが違う】というもの。

つまり

「どんな気持ちを持って触れるか」が皮膚を通じて相手に伝わるそうです。

 

触れる側が自分自身を高められていて、相手にメッセージを届けると、

相手も自然に同調して幸せホルモンの

オキシトシンが分泌されるという報告があります。

 

 

体から、感覚から、さまざまな情報をキャッチします。

 

なので肌に直接触れる、下着や洋服、タオルなどの素材もとても大事なのです。

 

 

 

コミュ二ケーションや繋がりには

言葉だけではなく、色々なメッセージの伝え方があります。

 

 

だからこそ、感覚はとっても大切。

 

マッサージはメッセージです。

一文字違いなのはそんな意味もあるのだと思います。

 

ちょっと疲れた時、触れる、触れられる「触覚」を大事にしてみると良いかもしれません☺️

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